笑渡 channel

しょうとと申します!理学療法士が一般の方向けの情報を随時掲載致します!!

~腰痛について 随時配信中~

【椎間関節性腰痛】について 病態編

こんばんは!!

 

笑渡です😄

 

少し期間が空きましたが

 

本日も記事を更新していきます!!

 

本日の内容は

椎間関節性腰痛

の病態について説明していきます!!

 

まずは椎間関節という

腰の関節について解説します。

 

椎間関節とは

背骨の真ん中で体の後ろのほうに

存在する関節です。

 

 

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椎間関節 背骨を横から見た図

 

 

背骨は上から

頸椎:7個

胸椎:12個

腰椎:5個

仙椎:5個 結合して1個になっている

尾椎:3~5個 結合して1個になっている

というふうに

上の図のように

たくさんあります。

 

この背骨の間1つ1つに

椎間関節があり、

細かい動きが可能となっています。

 

この椎間関節が動くことで背骨の

前屈:前かがみ

後屈:後ろにそる

側屈:横に傾ける

回旋:ひねる

 

という動きが生じます。

 

椎間関節には

感覚神経が豊富に存在するため、

痛みが生じやすい関節

といえます。

 

では

そんな椎間関節に

痛みが生じ

椎間関節性腰痛

が生じるのは

どのような時か解説していきます。

 

 

~椎間関節性腰痛~

 

椎間関節性腰痛

腰椎に隣接する関節である

胸椎や骨盤の動きが硬くなる

代償的に腰椎が

頑張って過度に

動こうとするので

腰椎の

椎間関節にストレスがかかり

生じます。

 

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体幹伸展時の動き

 

椎間関節に

ストレスがかかる動きは

体幹の伸展と回旋です。

 

また椎間関節は背骨の真ん中から

指1~2本分外側に

左右それぞれあるので

痛みの訴える場所は

かなり背中の真ん中に近い位置になります。

 

これは以前の記事でも

解説していますので

確認してみてください。

 

rigaku-seikei-channel.hatenablog.com

 

rigaku-seikei-channel.hatenablog.com

 

また、腰痛とともに

下半身にも 

症状が出る場合もあります。

 

他にも動きが伴わなくても

持続的に

反り腰を保持した姿勢

取っていたり、

単に

腰を反るときの動かし方が悪い場合

でも生じます。

 

 

まとめます。

 

椎間関節性腰痛は

・腰をそったり、ひねったりすると生じる

・隣接する関節が硬いと生じやすい

・反り腰をずっととっていると生じる

・背骨の動かし方が悪いと生じる

・背中の真ん中付近が痛む

・下半身にも症状がでることがある

 

以上になります。

 

少しでもお役に立てたら光栄です🙇

 

今後も張り切って更新していきます!!

 

ではまた👋

 

                                     笑渡

 

 

 

 

 

 

【椎間板性腰痛】について 治療編 part3

こんばんは。

 

笑渡です😄

 

季節の変わり目で

体調を

崩さないようにしましょう!!

 

本日は

椎間板性腰痛

治療編 part3です!!

 

椎間板性腰痛で

治療していくべきところは

  • 骨盤後面の筋肉の柔軟性
  • 大殿筋の内側線維の機能
  • 腹横筋機能
  • 腰背部の筋肉(多裂筋)の機能

 

上記4項目です!!

 

今回は

腰椎の屈曲(曲げ)

をおさえる

残り2つの運動

 

  • 腹横筋機能
  • 腰背部の筋肉(多裂筋)の機能

 

ご紹介致します。

 

その前に体幹の筋肉について

少し説明致します。

 

体幹の筋肉は

大きく

ローカル筋:インナーマッスル

グローバル筋:アウターマッスル

に分かれます。

 

ローカル筋

筋肉が直接背骨に

付着している

筋肉のことです。

 

背骨に直接付着するため、

背骨を安定化させるのに重要な働きがあります。

 

ただし、背骨の近くに付着するので

大きなうごきは生み出せないです。

 

今回紹介する

腹横筋と多裂筋はこの

ローカル筋に分類されます。

 

対して

グローバル筋

筋肉が直接背骨に

くっついていない

筋肉のことです。

 

背骨に直接付着せず、

背骨から離れているため、

大きな動きを

出すことができる反面、

背骨が

不安定になりやすいです。

 

腰痛を訴える方は

ローカル筋グローバル筋

 

となっていることが多く

 

腰椎がうごきすぎる

椎間板にストレスがかかる

椎間板性腰痛

 

となってしまっています。

 

 

  • 腹横筋機能

 

 腹横筋

体幹の前面を覆い

腰背筋膜という

体をとりまく膜を介して

背骨に付着しています。

 

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腹横筋

 

 

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体を輪切りにして上から見た図

 

 

この筋肉が

しっかり働くことで

腰椎が安定

動くことができます。

 

レーニング方法は

 

腹式呼吸です!!

 

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腹式呼吸

 

やり方は

 

膝を立てた状態で寝ます。

 

膝を立てることで

アウターマッスルが緩み

アウターマッスルが

働きづらくなります。

 

その状態から

 

鼻から大きく息を

吸いこむと同時に

おなかを膨らませます。

 

 その後

口から息を

はくと同時に

おなかをへこませます。

 

骨盤の内側に手を当てて、

沈む感覚を

感じます。

 

この時

力一杯へこませてしまうと

表面のアウターマッスルが

過剰に働いてしまいます。

 

そうなると

指は沈まず

押し返される感覚

となります。

 

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軽めにへこます

 

軽くへこます感覚で

行うことがポイントです。

 

 

 

  • 腰背部の筋肉(多裂筋)の機能

 

多裂筋は背骨の後ろ側につき

背骨1つ1つに

細かくついています。

 

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多裂筋

 

 

前屈の際に

腰椎の過度な屈曲を防止します。

 

レーニングの方法は

 

クロスエクステンション 下肢挙上

 

です!!

 

やり方は

 

肩幅くらいに足を開いて

四つ這いの姿勢をとります。

 

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クロスエクステンション 下肢挙上

 

 

なるべく

体が図のように

一直線上にくるようにし

おなかに力を入れます。

 

その状態のまま、

片足をまっすぐあげて

キープします。

 

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一直線にあげてキープ

 

足を上げる際に、

体幹が回旋しないよう

注意してください!!

 

左右両方行います。

5秒程度キープすれば

多裂筋は促通されます。

 

この運動がきつい場合は

最初は

四つ這いをキープするだけ

でもいいですし、

足ではなく、

腕をまっすぐ

あげるのでもいいです!!

 

 

本日のまとめです!!

 

体幹の筋肉は

グローバル筋ローカル筋があり、

背骨の近くにつく

ローカル筋を働かせて

背骨を安定化させる

ことが重要となります!!

 

椎間板性腰痛で

背骨を安定化させる機能で

重要なのは

腹横筋機能:腹式呼吸

多裂筋機能:クロスエクステンション 下肢挙上

 

です!!

 

是非試してみてください🙇

 

次回以降は

椎間関節性腰痛

について

説明していきます!!

 

ではまた👋

 

                                     笑渡

 

 

 

 

【椎間板性腰痛】について 治療編 part2

こんばんは!!

 

笑渡です😄

 

本日も記事を更新していきます!!

 

今回は

椎間板性腰痛

治療編 part2です!!

 

椎間板性腰痛で

治療していくべきところは

  • 骨盤後面の筋肉の柔軟性
  • 大殿筋の内側線維の機能
  • 腹横筋機能
  • 腰背部の筋肉(多裂筋)の機能

 

上記4項目です!!

 

おさらいですが、

 

椎間板性腰痛

前屈:前かがみにより

椎間板にストレスがかかります!!

 

前屈の際には

骨盤の前傾

腰椎の屈曲

の二つの動きが関与します。

 

椎間板性腰痛を

訴える方は

骨盤の前傾が起こらず

腰椎屈曲が過剰に生じてしまい

痛みが出ることが多いです。

 

なので、治療は

骨盤の前傾腰椎屈曲

を改善させることが重要となります。

 

前回は

骨盤の前傾

を出すためのストレッチを

ご紹介致しました。

 

rigaku-seikei-channel.hatenablog.com

 

本日は

腰椎の屈曲(曲げ)

を減らす

 

  • 大殿筋の内側線維の機能

 

を紹介します!!

 

 

大殿筋は骨盤の後面を覆う

大きなおしりの筋肉です。

 

 

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大殿筋と腰椎の関係

 

 

この大殿筋の内側は

胸腰筋膜という膜

(図では白くうつっているもの)

を介して腰椎についているため、

腰椎が過度に曲がらないように

後ろから支える役割があります。

 

そのためこの筋肉が腰椎の動きをセーブするのに重要となります。

 

レーニングの方法は

ずばり・・・

 

タオルを挟んでおしり上げ

です!!

 

 

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タオルを挟んでおしり上げ

 

 

上の図のように仰向けに寝て、

曲げられる範囲まで

膝を曲げます。

 

そしてタオルを

太ももの間に挟みます。

 

その状態から

タオルを太ももでつぶしながら

おしりをあげます。

 

タオルをつぶしながら上げることで

より大殿筋の内側を鍛えることができます。

 

挙げるときにかかとだけ地面について

かかとで押すように上げると

大殿筋に入りやすくなります。

 

上げすぎると背筋に力が入ってしまうため、

体と太ももが一直線になるまで上げるのがポイントです。

 

おしりに入る感覚が分からなければ

上げる前に、

おしりをしめるように力を入れて、

その状態をキープして上げましょう!!

 

人それぞれですが

膝の曲げが小さいと

大殿筋ではなく

ハムストリングスに入ってしまう

(おしりではなく太ももの裏に力が入る)

ので注意してください!!

 

おしりを元の位置におろすときは

力を抜かず、

ゆっくりおろしてください!!

 

 

本日のまとめです!!

 

大殿筋の内側は

腰椎に胸腰筋膜を介して

繋がっているため、

腰椎を後ろから支え

曲がりすぎないようにしています。

 

それを鍛えるためには

タオルを挟んでおしり上げ

です!!

 

是非試してみてください🙇

 

次回も、引き続き腰椎の

屈曲をおさえる

残りの運動を

紹介していきます。

 

ではまた👋

 

                                     笑渡

 

【椎間板性腰痛】について 治療編

こんばんは!!

 

笑渡です😄

 

今日も張り切って更新していきます!!

 

本日の内容ですが、

いよいよ椎間板性腰痛に対しての

治療編

に入られせていただきます!!

 

実践していただく前に

必ず今までの記事を

読んでいただき

ご自身の腰痛が

椎間板性腰痛

の可能性が高いことを確認してから

行ってくださいね!!

 

rigaku-seikei-channel.hatenablog.com

 

rigaku-seikei-channel.hatenablog.com

 

 

それでは始めます!!

 

椎間板性腰痛

治療していくべきところは

  • 骨盤後面の筋肉の柔軟性
  • 大殿筋の内側線維の機能
  • 腹横筋機能
  • 腰背部の筋肉(多裂筋)の機能

上記4項目です!!

 

話が長くなるので今回は

骨盤後面の筋肉の柔軟性について

説明していきます!!

 

基本的に椎間板性腰痛は

前屈:前かがみ動作

繰り返しによって椎間板にストレスがかかり

発生すると以前お話致しました。

 

なので椎間板性腰痛は

前屈:前かがみの姿勢を

取るときに椎間板への

ストレスを軽減できれば

痛みがなくなっていく

ということになります。

 

 

骨盤後面の筋肉の柔軟性

 

前屈するときの体の動きとしては

骨盤の前傾

腰椎の屈曲(曲がり)

が起こります。

 

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←後ろ  骨盤前傾  前→

 

 

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←前  腰椎屈曲  後ろ→

 



図は前後がそれぞれ

逆で見づらくてすみません💦

 

この2つの動きが伴って

前屈が起こります。

 

結論から先にいうと

腰痛を訴える人の多くが

 

骨盤が前傾できず、

それを補おうとして

腰椎が過剰に屈曲してしまっています。

 

腰椎屈曲が過剰になることで

椎間板内圧が上昇し、

椎間板性腰痛

を引き起こしています。

 

その骨盤前傾を

止めてしまっているのが

骨盤後面の筋肉 

特に

ハムストリングスです!!

 

なのでこの筋肉をストレッチして

硬さをとることで

骨盤前傾を

生じやすくすること

が重要となります。

 

 

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骨盤前傾を妨げるハムストリングス

 

ハムストリングスは骨盤の後面から膝の裏側までついています!!

 

 

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ハムストリングスの走行

 

ストレッチ方法は

椅子に座り

片方の膝を伸ばし

お辞儀をするように体を前に倒します。

その時に腰が丸まると

腰椎が屈曲してしまいますので

注意です!!

 

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ハムストリングスのストレッチ



 

まとめに入ります。

椎間板腰痛は、前屈の際に

骨盤の前傾が起こらず

それを補うために

腰椎屈曲が過剰に起こり

椎間板内圧が上昇し

痛みが出ることがあります!!

 

それを防ぐために

股関節の後面の筋肉

特に

ハムストリングス

の柔軟性

が重要となります!!

 

 ストレッチを

是非試してみてください!!

 

ここまで読んでいただき

ありがとうございました。

 

次回は他の項目について

解説していきます!!

 

ではまた👋

 

                                     笑渡

 

【椎間板性腰痛】について 病態編 part2

こんにちは!!

 

笑渡です😄

 

肌寒い日が多くなってきましたね💦

 

皆様

体調には注意をしてくださいね!!

 

前回は

椎間板性腰痛

病態について

ご紹介致しました。

 

 

本日は

治療編に入る前に

前回お話した内容に

補足したいことがあります。

 

治療編に入る前により

痛みが椎間板に本当にかかっているのか

を明確にしていただく必要があるため、

申し訳ありませんが、

もう少し治療編はお待ちください💦

 

椎間板性腰痛の特徴は

  • 前屈:前かがみになると腰部の背骨付近に痛みが出る
  • 回旋:体をひねると腰部の背骨付近に痛みが出る
  • 座っているときのほうが立っているときより痛みが出る
  • 鼠径部痛も生じることがある

 

詳しくは前回の記事を

参照してほしいのですが、

https://rigaku-seikei-channel.hatenablog.com/entry/degenerative-disc-pain

 

2つほど補足します!!

 

 

1. 朝起きた時に痛みが出る

 

椎間板は髄核の水がつぶれることで

衝撃を吸収するというお話を以前しました。

 

衝撃が加わり続けると、

椎間板は髄核の水が分散する分だけ、

高さが低くなっていきます。

 

それがよく言われる

朝と夜で背が縮む

という現象につながるわけです。

 

では髄核の水分はいつ戻るのか

というと・・・

 

寝ているときに戻ってきます。

 

寝ていると

重力が取り除かれる分だけ

椎間板に水分が戻りやすくなるのです!!

 

しかし、水分が戻ってくる分だけ、

椎間板の内圧は上昇し、

ストレスが増してしまいます・・・

 

そのため、

朝起きた時に痛みが強い

 

寝ているところから起き上がる

→前屈、回旋

と同じ動きをして

さらに内圧が上昇して

痛みが出る

 

といった現象に繋がってしまうわけです!!

 

なので、起き上がる際は

上半身と下半身を

一体になるように(回旋が入らないように)

横向きになってから

起き上がって下さい。

(まっすぐ起き上がると前屈と同じなので、NG)

 

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横向きになってから起き上がる

 

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前屈と同じストレスがかかり

椎間板内圧が上がる

 

2. おなかに力が入ることをすると痛みが増強する

 

おなかに力が入ることの代表的なことは

 

くしゃみやせきをする

 

重いものを抱える、持ち上げる

 

等が挙げられます。

 

これらに限らずですが、

おなかに力が入ることでも

椎間板の内圧が上昇します!!

 

ずっと痛みが治まらない人は

おなかに力が入ること

繰り返し行っていることが

予想されます。

 

くしゃみ、せきは

しょうがないところではありますが、

前かがみでは

くしゃみ、せきをしないように

注意です。

 

 

重いものを抱える、持ち上げるときは

なるべく腰を低く落として

体に近い位置で

持ち上げるようにしてください。

 

 

腰椎が

屈曲(曲がる)することで、

内圧がさらに上昇しますからね💦

 

 

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椎間板内圧が上がる持ち上げ方

 

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椎間板内圧が低い持ち上げ方

 

 

持ち上げる必要がなければ

避けたほうが良いですが・・・

 

 

本日の内容をまとめます!!

 

椎間板性腰痛

  1. 朝起きた時に痛みが生じやすい
  2. おなかに力が入ることをすると痛い

 

長々となってしまいましたが、

 

病態を理解して、

 

それにあった治療をしなければ、

 

腰痛を治すばかりか

   悪化しかねません!!

 

なのでよく、腰痛にはこれ!!

 

というようなものをみかけますが、

すべての人に当てはまるわけはないし、

腰痛にも種類があります。

 

もちろんこの記事

が100%正しいというわけではないです!!

 

読者様自身がこれがあっているというのを

自身で判断し、実践していただけるように

手助けとなれば幸いです。

 

最後まで

読んでいただきありがとうございました。

 

次回は本当に治療編に入ります。

 

ではまた👋

 

                                     笑渡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【椎間板性腰痛】について 病態編

 こんばんは!!

 

笑渡です😄

 

今日も

 

ブログを更新していきたいと思います!!

 

本日は・・・

 

椎間板性腰痛

 

について説明していきます!!

 

まずは椎間板について説明します。

 

 

【椎間板】について

 

下の図をご覧ください。

 

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腰椎と椎間板(椎間円板)

プロメテウスより引用

 

腰椎:腰の背骨は5つからなります。

その背骨の間にあるのが

椎間板(椎間円板)です!!

 

椎間板は中央部にある髄核

髄核を覆う線維輪から構成されます。

 

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椎間板の構造:髄核と線維輪

プロメテウスより引用

 

 

髄核はほとんどが水分でできており

荷重負荷が腰椎に加わると

つぶれて広がることにより

荷重ストレスを

分散させる機能

があります。

 

線維輪は髄核を覆い

様々な走行をしているため

背骨の動き:前屈、後屈、側屈、回旋

に対して制動し安定させることができます。

 

ただし、線維輪は

回旋方向に走る線維が少ないため、

椎間板は

ひねりのストレスには弱い

構造となっています。

 

また椎間板への圧力は

前屈:前かがみ

になると増大すると言われています。

 

他にも椎間板へのストレスは

座っているとき

のほうが立っているときよりも

大きくなります。

 

 

ではそんな椎間板に

どのようなメカニズムで、

腰痛が発生するのでしょうか??

 

 

【椎間板性腰痛】について

 

 

実は椎間板には痛みを感じとる神経は

線維輪の外側1/3の部分にしかないのです・・・

 

なので痛みを感じるとしたら、

その部分になんらかのストレスがかかった時となります。

 

しかし、

加齢や繰り返しの椎間板へのストレス

がかかりつづけるとともに髄核は水分を失い

荷重の分散機能が失われていきます。

 

それにより椎間板は変性していきます。

変性の過程で炎症が起き痛みを感じる神経が

髄核や線維輪の内側に侵入していき

痛みを感じるようになります。

 

つまり椎間板性腰痛は・・・

加齢、繰り返しのストレス

変性

炎症

神経増生

腰痛

という過程をたどります!!

 

 

椎間板性腰痛では

以前記事で説明しましたが、

背骨付近に痛みがでることが多いです。

https://rigaku-seikei-channel.hatenablog.com/entry/low-back-pain-whats?_ga=2.218818137.1127325018.1602258187-1968226458.1602085277

 

 

または椎間板の感覚神経は

鼠径部の感覚神経と類似しているといわれるため、

腰痛とともに鼠径部痛

を訴えることもあります。

 

 

長々と書いてしまいましたが、

今までの内容を整理します!!

 

椎間板は

  • 荷重ストレスを分散する機能がある
  • 前屈:前かがみでは椎間板への圧力が大きくなる
  • 座っているときのほうが椎間板への圧力が大きくなる
  • 回旋ストレスには弱い

 

椎間板性腰痛は

  • 加齢、ストレス→変性→炎症→神経増生→腰痛
  • 背骨付近に痛みを感じる
  • 腰痛とともに鼠径部痛を訴えることがある

 

 

他にも椎間板性腰痛の特徴はありますが、

主要なところを挙げました。

 

医師は腰痛を判断するときに画像を用いて診断しますが、

 

椎間板にストレスがかかっているかというのは画像ではとらえにくく

 

診断が困難なことが多いです。

 

そのため

原因不明な腰痛が多いと言われます。(僕は違うと思っていますが笑)

https://rigaku-seikei-channel.hatenablog.com/entry/back-pain-category?_ga=2.4383731.1127325018.1602258187-1968226458.1602085277

 

 

 

しかし、ぼくたち理学療法士が得意とする

 

運動機能評価 

 

つまり

 

姿勢を見たり、動きを見たりして上記に挙げた腰痛の特徴を判断していけば、

 

「椎間板性腰痛の可能性があるな」

 

と仮説をたてて原因を見極め

 

治療していくことが可能です。

 

 

次回は

椎間板性腰痛の治療編に入ります。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

 

すこしでもお役に立てたら光栄です!!

 

ではまた👋

 

                                    笑渡 

 

 

 

 

 

 

 

あなたの腰痛は何性の腰痛でしょうか? part2

こんばんは!!

 

笑渡です😄

 

今日も張り切って更新してまいります!!

 

前回の続きで、

 

あなたの抱えてる腰痛が

何性の腰痛か?

 

つまり・・・

 

体のどの組織にストレスがかかり

腰痛を引き起こしているか

のセルフチェックの方法を紹介します。

 

 

前回は

 

1. 体を動かして

どの方向で痛みが出るか

                           について解説しました!!

 

https://rigaku-seikei-channel.hatenablog.com/entry/2020/10/13/004308?_ga=2.248703687.1127325018.1602258187-1968226458.1602085277

 

 

今回は

 

2. どの場所に

 痛みが生じるか

                            について解説します!!

 

2. どの場所に痛みが生じるか

 

 

あなたは普段、

腰のどこに痛みを感じますか?

 

腰部で痛みを感じ取る組織としては

椎間板:椎間板性腰痛

椎間関節:椎間関節性腰痛

筋肉:筋筋膜性腰痛

仙腸関節仙腸関節性腰痛  etc...

が挙げられます!!

 

他にもありますが、

ここに挙げた組織にストレスがかかっていることが多いです!!

 

それぞれの組織に

ストレスがかかっている場合、

痛みの出方に特徴があるわけです。

以下に画像で示します。

 

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痛みの感じる場所

①椎間板 ②椎間関節 ③筋肉 ④仙腸関節

 

 

①椎間板腰痛

②椎間関節性腰痛

背骨の真ん中付近

に痛みを訴えることが多いです。

 

 

③筋筋膜性腰痛

少し背骨よりも離れた場所

に痛みを訴えることが多いです。

 

 

仙腸関節性腰痛

おしりと腰の境目付近

に痛みを訴えることが多いです。

 

 

このように痛みの出方によって

判別が可能なことが多いです。

 

前回の記事の

 

あなたの腰痛は

何性の腰痛でしょうか?

 

の知識と組み合わせて

 

前屈して背骨付近が痛ければ→椎間板性腰痛

    背骨よりも離れたところが痛ければ→筋筋膜性腰痛

 

後屈して背骨付近が痛ければ→椎間関節性腰痛

    背骨よりも離れたところが痛ければ→筋筋膜性腰痛 etc...

 

といった具合で判別できます!!

 

皆さんもぜひ行ってみてくださいね🙇

 

今後は今回挙げた腰痛それぞれを

詳しく解説し、対処方法をお伝えします!!

 

夜遅くの更新となってしまいましたが、

すこしでも役に立てたら幸いです。

 

ではまた👋

 

                                     笑渡