【椎間板性腰痛】について 病態編
こんばんは!!
笑渡です😄
今日も
ブログを更新していきたいと思います!!
本日は・・・
椎間板性腰痛
について説明していきます!!
まずは椎間板について説明します。
【椎間板】について
下の図をご覧ください。
腰椎:腰の背骨は5つからなります。
その背骨の間にあるのが
椎間板(椎間円板)です!!
椎間板は中央部にある髄核と
髄核を覆う線維輪から構成されます。
髄核はほとんどが水分でできており
荷重負荷が腰椎に加わると
つぶれて広がることにより
荷重ストレスを
分散させる機能
があります。
線維輪は髄核を覆い
様々な走行をしているため
背骨の動き:前屈、後屈、側屈、回旋
に対して制動し安定させることができます。
ただし、線維輪は
回旋方向に走る線維が少ないため、
椎間板は
ひねりのストレスには弱い
構造となっています。
また椎間板への圧力は
前屈:前かがみ
になると増大すると言われています。
他にも椎間板へのストレスは
座っているとき
のほうが立っているときよりも
大きくなります。
ではそんな椎間板に
どのようなメカニズムで、
腰痛が発生するのでしょうか??
【椎間板性腰痛】について
実は椎間板には痛みを感じとる神経は
線維輪の外側1/3の部分にしかないのです・・・
なので痛みを感じるとしたら、
その部分になんらかのストレスがかかった時となります。
しかし、
加齢や繰り返しの椎間板へのストレス
がかかりつづけるとともに髄核は水分を失い
荷重の分散機能が失われていきます。
それにより椎間板は変性していきます。
変性の過程で炎症が起き痛みを感じる神経が
髄核や線維輪の内側に侵入していき
痛みを感じるようになります。
つまり椎間板性腰痛は・・・
加齢、繰り返しのストレス
↓
変性
↓
炎症
↓
神経増生
↓
腰痛
という過程をたどります!!
椎間板性腰痛では
以前記事で説明しましたが、
背骨付近に痛みがでることが多いです。
または椎間板の感覚神経は
鼠径部の感覚神経と類似しているといわれるため、
腰痛とともに鼠径部痛
を訴えることもあります。
長々と書いてしまいましたが、
今までの内容を整理します!!
椎間板は
- 荷重ストレスを分散する機能がある
- 前屈:前かがみでは椎間板への圧力が大きくなる
- 座っているときのほうが椎間板への圧力が大きくなる
- 回旋ストレスには弱い
椎間板性腰痛は
- 加齢、ストレス→変性→炎症→神経増生→腰痛
- 背骨付近に痛みを感じる
- 腰痛とともに鼠径部痛を訴えることがある
他にも椎間板性腰痛の特徴はありますが、
主要なところを挙げました。
医師は腰痛を判断するときに画像を用いて診断しますが、
椎間板にストレスがかかっているかというのは画像ではとらえにくく
診断が困難なことが多いです。
そのため
原因不明な腰痛が多いと言われます。(僕は違うと思っていますが笑)
しかし、ぼくたち理学療法士が得意とする
運動機能評価
つまり
姿勢を見たり、動きを見たりして上記に挙げた腰痛の特徴を判断していけば、
「椎間板性腰痛の可能性があるな」
と仮説をたてて原因を見極め
治療していくことが可能です。
次回は
椎間板性腰痛の治療編に入ります。
ここまで読んでくださりありがとうございました!!
すこしでもお役に立てたら光栄です!!
ではまた👋
笑渡